次に、張り過ぎに注意。弓が折れて、怪我をすることも。
毛とスティックが平行になってしまったら、もはや危険! 逆側に
膨らむようにまで張ってしまったら、いつ折れてもおかしくない状態です。
そこまで張らないと弓の強さが足りないと感じてしまう時は、
弓自体が、ソリがなくなって、へたってしまっているか、弾き方が悪い
ということです。
松脂を塗る。新品、弓の毛替えをした後で松脂が
ついていない時、使っているうちにつるつるしてきたら、松脂を塗りましょう。
まったく付いていない場合は、弓を右手でもって左手に松脂の平面を上にして
(松脂の表面がピカピカして削ってない場合は、紙やすりとかで擦っておくと
いいでしょう)、弾くように毛を端から端まで往復します。
何回か往復させて毛の面が白くなってきたらOKです。そして、
弾いてみて足りないと感じたら塗り足してください。毛の全面に(裏も
横も)松脂が均質に塗られるのが理想ですので、弓を横に寝かせて塗ったり、
毛の裏側も塗ったり、指で毛をはじいて飛ばしたりとしてみてください。
弓先も。
松脂を左手に、弓を右手に持って、上下に擦る。
注意は、塗り過ぎです。弾いていて弦が白くなるのは当たり前ですが、 楽器の表まで松脂が飛び散って真っ白になっている楽器を良く見ますが、 そこまでいくと塗り過ぎでしょう。弦に松脂がこびりついていると 音色に影響します。 塗り過ぎの場合は布(専用のフェルトでもタオルでもよし)で毛についている 松脂をすこし、弦にこびりついた脂をごしごし(時には鋏の柄で削り落とす) やって、楽器も布で松脂をふき取りましょう。 弾く毎に松脂を塗りたくる必要はないです。逆効果にもなることがあるので ご注意。