公民館やホールのリハーサル室を使う場合には、もちろん予約をすべきでしょう。 最近は土日ともなると練習場はいっぱいの場合が多いようです。 都営新宿線西大島など江東区には音楽施設が多く、営団東西線清新町や錦糸町にもある。 また広い編成が出来るところでは新宿村スタジオ、池袋芸術劇場、秋葉原昌平小学校、など。 世田谷区や文京区は区民だったら使える集会場が多くあります。 都内にはあちこちリハーサル室がありますが、値段の安い高い、予約の仕方に、大きさも、いろいろです。 ただ狭いところがほとんどですので、音響的には悪いのはどこもしょうがない。 スタジオについてはバンドで使うようなところでもカルテットくらいの規模でしたら 練習できます。ドラムが置いてあるので部屋の広さはその分余裕を持たせて借りたほうがよいです。 またほとんど残響がないので(~_~;)ある意味ごまかしのできないよい練習になるかも。 ただ、本番前にやると自信喪失につながるから要注意?!
都内のリハーサルが出来る施設
・江東区総合区民センター音楽練習室。西大島すぐ。
・江東区東大島文化センター音楽スタジオ。東大島から5分。
・江東区森下文化センター音楽スタジオ。森下から10分。
・西神田コスモス館
:水道橋、神保町。千代田区の施設。
・東京芸術劇場リハーサル室小。池袋西口すぐ。大きい編成のときに。
・新宿村スタジオ大きいスタジオ。西新宿。
・めぐろパーシモンホール練習室。都立大前から7分。
ほかリハーサルが出来るスタジオ・教室など
・スタジオ NOAH:新宿、渋谷、池袋など都内各所。
・Studio 1619:江古田か新桜台。クラシック専門。ピアノあり広い部屋もある。
・ゲートウェイスタジオ:池袋、渋谷、馬場など都内各所。
・グッディー音楽院:渋谷、道玄坂
さあ、メンバーもそろって、団体名もとりあえずつけて、
練習する曲の候補も決めて楽譜も借りてきた! リハーサルを開始しましょう!
今日は、練習日。
12時、駅の改札にお迎え。
今日は、かの「アメリカ」を練習。
そうこうして、2楽章をおえたところ練習開始から1時間半くらいで、コーヒータイム。
ストバイの太郎ちゃんは、遅刻した罰として
"おあずけ"だったシチューをパクパク。
ここであまり休みすぎちゃうと、やる気がうせて練習終了に
なってしまうので、次始める時間を決めておきましょう。30分後、練習開始とか。
カルテットに限らず室内楽では、各プレイヤーの演奏する位置というのは、
大体決まっています。
オーケストラでもブラスでもそうですが、舞台に向かって左側に高音パートが
来るのが普通。カルテットですと、左からファーストバイオリン→
セカンドバイオリン→チェロ→ビオラ、もしくは、そのビオラとチェロが
逆のパターンがオーソドックスな形。もっとも、お囃子みたいに横一直線に並んで
はアンサンブルがしづらいので、半円状に(リハーサルの時は丸く)
並びましょう。
よく、この曲はビオラの音がよく聞こえた方がいいから、とか、この曲は
チェロを聞かせるために外側にしたほうが、とかいいますが、
僕的には関係ないと思います。
座る位置を交代して合奏してみて、「トータルで」アンサンブルがしやすく、かつ
音の溶けこみ安定しやすい位置を探った方がいいと思います。
だいたい、この曲はビオラのオイシイ旋律があるから、と言ったって、どうせ
出番は一瞬に過ぎない(!)だろうし、もっとも他のほとんどの時間は伴奏や
和音の仕事にまわっているのですから・・・
次に、弦楽五重奏なら、ビオラが2台の場合は
左からファースト・セカンドで、チェロが二台の場合も同じ。六重奏、八重奏
も同様。ただ、メンデルスゾーンやショスタコービチなどの八重奏の
場合はビオラが内側になるほうが多いような気がします。
おなじ五重奏でも、管楽器が加わった場合はどうなるか。
クラリネットはウェーバーのようにソリスティックな曲なら左に置く場合もあれば、
ブラームスのように真中に置いたほうがしっくりくる場合もある。
フルートやオーボエの加わったアンサンブルでは、音域が高いので
一番左に持ってくる場合が多いのでは。
ピアノが加わった場合は、ピアノは後方に置きその前に、左から
音域の高い順に並ぶのが普通。もっとも練習の時は、リハーサル室の
ピアノの置いている部屋の都合になってしまいますが。
ピアノトリオでは、アンサンブルをする上で、バイオリンはピアニストに
近いので問題ないですが、チェロの位置は見づらくなりやすいので
一苦労。あまりピアノに近すぎても、チェロの低音がピアノに負けて吸い込まれて
しまうのでちょっと離したい。五重奏などではチェロはビオラの外に置くのも
いいかもしれない。
コントラバスはどこに位置取るか。弦楽合奏では、右の端がおおく、
ステージの都合や好みによって、舞台中心後ろにもってきて安定した響に
したりとするようです。例えば、シューベルトの「ます」やバッハのブランデンブルグは
右に、ベートーベンの七重奏や、ブランデンブルグの6番はチェロと共に真中というの
がいいかもしれません。
練習の時に喧嘩別れしてしまうことはあるのでしょうか。
いや、ないともいえません。
主義主張の違いでメンバーが
離れてしまう例も有名団体でもあります。
アルバンベルクとかゲヴァントハウスなどにそんな事例があったようです。
音楽に携わる人において、プロアマ問わず主義主張の違いがでてしまうのは、
しょうがないと言えます。
あまりに自己主張が行きすぎるのも問題ですが、逆に
リハーサルではそれが無いのも良くない。むしろ、自分の主張を
しっかり言って、おかしいと思うことは徹底的に意見を言い合える
仲間だといいですね。そういう意味ではメンバーがみな同世代だと、無用な遠慮が無く
ていいかもしれない。
さて、リハーサルのリーダーシップは誰が取るか。
また、リーダーシップといえば、選曲にも
かかわることかと思いますが、
これは知識の差と技術的な制約で決まるでしょう。
それなりのプランをもって経験を積んで、だんだん難しい曲に挑戦していくと
いいのですが・・・
練習を円滑に進めるには、メンバー構成と主張の仕方に気をつけ、
個人練習をして来ることと、あとはいろいろ話をすること。
一緒にご飯を食べたり飲んだり。
練習を始めるに当たって。
スムーズに楽しく有意義なリハーサルをするためには、準備をしっかりしましょう。
まず、個人練習をしっかりすること。オーケストラももちろん同じですが、
合奏の場は個人練習をする場所ではないです。各自弾けるように練習して来ないと
せっかく忙しい時間を割いて合わせる意味がもったいないです。
とはいっても、曲を選ぶ目的で集まるのでしたら、まあ、初見大会
になってしまうことはあります。
楽器をはじめて間も無い頃にあまり難しいのに取り組んでも、十分な楽しみを
味わえないのは言うまでもないでしょう。しかし、逆にいくら個人技術が
足りないからといって、単純すぎたりつまらない曲をするのも考え過ぎではないでしょうか。
逆に、数年くらい一緒に続けているプレイヤーでしたら、いろんな
曲に果敢に挑戦しましょう。しかし、定期的に
ハイドンやベートーベンのような
かっちりした曲をエクササイズとして取り入れましょう。
僕らもチェコ、フランス系、ロマン派をよくやったりしましたが、それらの合間には
ベートーベン、ハイドンをやったりしてアンサンブルが崩れてよい旋律の雰囲気だけで
ごまかしにならないように心がけました。オーケストラのプログラミングと一緒です。
スメタナカルテットの言うことには(こう言った背景は何かあると思いますが)
「クァルテットはソリストが勤まるだけのテクと音楽性をもった4人が必要」
だとか。そのためには学生の時にはエチュードやコンチェルトをよくさらうことだそうです。
そもそも、歴史的な話をすれば、室内楽は文字通り室内(家庭)などで気楽に
楽しむ音楽でした。バロックの時代後に古典派といわれる
ハイドンが弦楽四重奏のスタイルを確立したひとですが、それまでは
しごく簡単な合奏曲がいっぱい書かれていました。
じゃあ、カルテットに難しいテクニックを要求されるようにした「張本人」はだれか。
それは、かのベートーベンであると言われます。
前期の6作Op.18はまだ家庭的で古典的ですが、
Op.59のラズモフスキーシリーズ
(1806年)によっていままでの娯楽性は吹き飛び、弦楽四重奏曲に素人では
なかなか立ち入れない音楽性と技術が要求されるようになりました。
その後、弦楽四重奏曲は作曲家にとって交響曲と同じように精神的な
創作活動によって生み出されるジャンルとなっていったのです。
ここまで発展した弦楽四重奏もハイドンだけが確立したわけではなく、
モーツァルトのハイドンセット(1782-85)やベートーベンの初期(1798-00)
によっても、より確固たる物になり、ハイドン自身もモーツァルトのそれを
受けてプロシア四重奏曲Op.50(1787)を作曲したそうです。
ハイドンの作品はドイツやオーストリアからのディベルティメント・スタイルから
出発し4楽章、ソナタ形式に到達している一方、モーツァルトはイタリア風の
3楽章形式から始まって、彼らの融合により「ウィーン古典派」が形成されました。
他の室内楽においても、この時代に名曲が多く作曲されている。
モーツァルト、ボッケリーニ以来、目だった名曲が出ていない弦楽五重奏も、
シューベルトやブラームスがブルックナーが良い曲を残してます。
六重奏においては、ドボルザーク、チャイコフスキー「フィレンツェの思い出」
、ブラームスの二曲があります。
ピアノや管楽器とのアンサンブルも、モーツァルト以来やっと本格的な
名曲がブラームス、ウェーバーのクラリネット五重奏曲に、シューマン、
ブラームス、ドボルザーク、フォーレの数多くのピアノX重奏曲と、
数多傑作が世に送り出されてます(Chapter 5を参照下さい)。
20世紀になると、一気に作風は多様化していきます。
20世紀といっても幅が広く、初期には、マーラーやR.シュトラウスの
後期ロマン派やシベリウスのように従来の作風から、
バルトークの原始主義、第1次大戦後にはストラビンスキーの
新古典主義に、ショスタコービチやプロコフィエフ、
ドホナーニ、ヤナーチェクに、12音技法のシェーンベルク、ウェーベルン、
ベルク、などなど数多くの室内楽が世に出た頃です。
この頃の作品はどれも技術的にも難しく、解釈しずらい難曲が多く、
なかなか手が出ないのではないでしょうか。
リハーサルをする場所
まず、日程を調節してメンバーが「全員」そろう日時を決めましょう。
一人も欠けることの無いように。
そしてできたら定期的にやるように、
毎月第一土曜日だとか、隔週の日曜だとか先まで決められるといい。
そうじゃないと次回開催が、、、危うくなってしまいます。
練習場所については、オーケストラの練習前後、公民館の練習室、
メンバーの家、などなどが大体のようです。
僕らはよく各メンバーの家を転々と交代で
使わせてもらってました。
家だと嬉しいこと。それは、おやつ
が付いてくること!! 我がファースト
バイオリンの太郎ちゃん(下宿生)には、お肉を用意すれば本日の練習はバッチリ。
最後まで息絶えることなく、やる気も倍増で練習してくれます。(^O^)Y
ただし、自宅で練習する場合注意が必要です。もちろん練習の時間帯が
夜遅くとかにならないようにするのもですが、ただでさえ狭い日本の
住宅事情、隣りが近かったりすると騒音が問題。
いつもあなた一人でさえ隣りに遠慮しなきゃいけないのに、4人になると
思った以上に音量が大きくなる。その点が大丈夫かどうかを考慮しないと、
翌日から近所から村八分にされてしまったり(^^;
あとは、チェリストはエンドピン
についても気をつけること。
よそ様の家の床に穴なぞを平気であける人はいないと思いますが、
かまぼこ板に紐をつけたエンドピンストッパーくらいは忘れずに。
エンドピンのカバーゴムやエンドピンストッパーは市販品があります。
そして、練習に行くのに、忘れてならないのは楽器と弓
(当たり前じゃ! というかもしれませんが、
時々バイオリンの人は自宅で練習した際にケースの中にしまい忘れ、
楽器が軽いために気付かないで来てしまう時がある)。
それに、譜面。
財布や定期券を忘れたって、帰りにスーパーで買い物する
メモを忘れたって、決して忘れては行けません。
あと、替えの弦も
できたら用意しましょう。練習中に弦が突然切れて
しまって替え弦も無ければ、練習できなくなってしまいます。
用意が間に合えばスコアを持っていきましょう。練習では必携です。
行き帰りの電車の中では「少年○ャンプ」読むのではなく、
スコアで他パートの研究をしたり、CD,MDで曲を聴いたりしたほうが効率的。
練習中も疑問点があればみんなでスコアでみて確認をしましょう。
リハーサル当日(とあるカルテットの一日) 余談です
場所はチェリストの実家。なぜなら、重たいチェロを持って歩くのがいやだという
チェリストの「都合」。。。それに練習会場費の節約もかねてる。
椅子を4脚まるく部屋にならべ、譜面台は2つある。残りは
バイオリンの二人が持ってくることになってる。
そう、楽器の小さい順! 集合はお昼ころなので「肉」の入ったシチューと、
休憩用のコーヒーとお菓子もそろえて、
メンバーはそれぞれ電車でくるので駅までお迎え。
うちはご近所の配慮、特にも挨拶とかはしてない。小さい頃から楽器をかき鳴らしていたし、
アンサンブルの練習もしょっちゅうで、ご近所ではごく当たり前に音が聞こえている
環境なのでOK。
一番遠方のセコバイのH君と、ビオリストは
もうすでに到着。しかし、あー、やっぱり下宿生の彼はまだ来てない。いやな予感。
ファーストバイオリンの彼のアパートに電話をかけてみると・・・プルルルル、ガチャ
「はぃ・・・んー、なんじぃ?」。
がーん! まだ家に居やがった!
寝坊はいかん! 寝坊は・・・目覚しかけなかったのか?? (-_-;)
案の定、寝坊らしく、彼は後から来るとしてすでに来ているメンバーを
つれて家に帰り、1時間くらいお昼ご飯をゆっくり食べながら、
練習する曲のCDを聴いたり、おしゃべりしたり、楽器をだして
ウォーミングアップ。もちろん、ストバイ君のシチューの肉は遅刻の罰として
「30%減」にしておく。
「すまん!」とストバイの到着は午後1時半。それまでメロディーが無く
さみしく伴奏練習をしていた我々は、やっとカルテットらしい
練習ができるようになった。では、さっそく、1楽章から。。。
1楽章の第2主題の伴奏の音程が合わないなぁ、と一音ずつとって、
皆で和音を確認。練習番号7番の
2小節目のsfはセコバイとチェロを意識して合わせないとね、と
各自譜面に丸印をつける。最後から8小節前の2拍目のビオラは躊躇せず、
しっかりと出ること。
ところが、2楽章まで進んだところで、ビオラの
ぶっちゃん(漢字でかくと、仏っちゃん。変なニックネーム)が、
すごい不満顔。2楽章の譜面を指し示して、「なんで、ドボルザークは
ビオラ弾きだったくせに、おいしい所は冒頭の数小節で
終わってしまうのよ〜」。 たしかにめんどくさく単調な伴奏。がんばって。
そして、夕方、日が傾き始め、全楽章最後まで練習してそこそこ疲労してきたので、
今日はここまで! 次回の練習予定の確認をして別れましょう。
各パートの座る位置
僕らの場合は、ほとんどチェロが内側に入ってビオラが外側
の、いわゆる
ちょっと前のベルリンフィルやN響のような並び。どうしてかというと、
弾いていても聴いていても和音の聞こえた感じが、しっくりとするからです。
この形はスメタナ、ジュリアード、ブダペスト、東京など多くの四重奏団
が取っている。チェロを真中に置くことで全体を低音で包み込み、
響が豊かに安定感ができるのが利点。
アルバンベルクはビオラが内側に
入るタイプの形。ちなみに、他の形はでは、古くはヨアヒムなどは左から
ファースト、チェロ、ビオラ、セカンドといったバイオリンを
対抗型にした。
リーダーシップとワイン
僕もワセオケの時に、いままでいっしょにやって来たメンバーが、
オケを退団するということがあり、
メンバーの変更を余儀なくされた時もありました。その時には、
今まで積み重ねてきたものをもう一度やりなおしたりしなければいけないので、
それなりのエネルギーを要します。スメタナやガルネリ四重奏団のように
長年同じメンバーというのは非常に幸せですね。
プロの団体では、もっとも音楽性のあって自己主張も強いリーダーがいたり
するようです。ファーストバイオリンの名前になっている弦楽四重奏団
などは、ファーストがイニシアティブをとっていて、カペー、ブッシュ、
などがあるそうです。次に、チェロがイニシアティブをとる例も多くあって、
スメタナのコホウト、ヤナーチェクのクラフカ、ガルネリのソイヤー
など。変わった例ではベルリン八重奏団ではコントラバスのツェパリッツが。
実際のところ、こうしなければいけない、
という決まりは無く、自然にその
メンバーの構成員で決まるのでしょう。
合奏上の約束、例えばアインザッツ(弾く時の合図)やボーイング、
フォルツァートの弾き方、など音楽的な取り決めを決めるときには、
だれが決定権を持つか。
まず、オーケストラにおけるルールを踏襲して、ファーストバイオリン、
セカンドバイオリン、ビオラ、チェロの「位」順を前提に練習を進めると
いいでしょう。四重奏曲という形式、音符の数、旋律担当、経験、などなどいろいろ
理由があると思いますが、バイオリンの意見が優先されるのです。
そう! チェロは一番クライが低いのです!
でも、やっぱり、あとは仲良くお互いの技術的弱点などを考慮して、
「ここは、こうした方がいいと思うんだけど、どうかな?」といったように、
丁寧に提案を述べ、皆が満足いくように決めましょう。
「こんな隠れたいい曲があるんだよ」というのは、いつもおいしい旋律が
自分にないので、日夜どこかにオイシイ曲はないかと、
楽譜を探しているビオリストに多い(ハイメラン氏の分析!)。
「いやー、この曲は難しいよ。特にこの辺のアンサンブルが緻密で、、」と、
速いパッセージの苦手なチェリストが自分の弱みをボカして反対する。
そうやって楽譜(探索)係のビオリストと、自己防衛的なチェロ弾き
がすったもんだ
していると、セコバイは「いや、こっちのほうが演奏効果と練習過程の
楽しさから優れているな」と冷静なコメント。そして、
ファーストのコメントは「この曲の旋律は綺麗だから好きだな」と、やはり
メロディー担当らしい一言。
しかも、曲が綺麗で優雅なのが好きなもんだから、気に入らないと
さらってきてくれないのも困るので、
ウチでは大体この一言で曲が決まってしまう。(~_~;)
かのブダペスト四重奏団は、議論になったときは投票制にしたそうです。
2−2で分かれるといけないので、順に一人が2票分の投票権を持つようにしたとか。
つまりのところ、議論も言い方一つで、提案か罵りにかわるので、決して悪口をいうのは
慎みましょう。
アルコールを飲みながらの練習は、
あまりいいとは言えない、とおっしゃる方もいるかと思いますが、
でも、僕らはしょっちゅうやってました(^_^)?
とある家でリハーサルをやった時は、練習の合間にワインを2,3本
あけてしまったときも。。。
「ガス(アルコール)欠でもう弾けない」とか「酒が入れば指が軽やかに回る」とか、
「この曲には赤ワインがぴったりだ」など訳わからんことをいっては、
ワインをグラスに注いでいました。たまには楽しくていいのですが、
結局練習にならなかったんですよね・・・まいっか。
練習と技術量、曲の選択について
だれか、一人すこし上手に弾けそうなバイオリンニストをみつけれれば、
ハイドンの有名なカルテットのうちやさしいもの(本HP Chapter1記載のレベル3/3くらいまで)
は十分挑戦可能です。モーツァルトやハイドンあたりでは、ファーストバイオリンが
主に旋律を受け持つカルテット・ブリリアントが多いので、他パートは
簡単にできているのが多い。
ちなみに、カルテットのメンバーの技量はどのくらい要求されているのか。
(そんなぁ、むずかしい・・・)
確かに、すごい上手なカルテットをめざすなら、それだけのテクニックは要りそう。
だけどそれじゃあ、室内楽は限られた人だけの楽しみになってしまいます。
そこまでハイレベルでなくたって室内楽は十分楽しめます。そう、技量にあった
曲選びをするほうがいいでしょう。
室内楽の歴史を簡単に
さらにベートーベンは、独自なロマン的な情熱の表現を加えていきました。
そして、シューベルト、メンデルスゾーン、シューマン、ブラームス・・・
と19世紀中ごろのロマン派の時代へと移っていったのです。
ロマン派の時代は、チェコ、ロシアの作曲家から沢山の名曲が世に出た時期でもあり、
スメタナ、ドボルザーク、ボロディン、チャイコフスキー、アレンスキー、
グラズノフなど多数、弦楽四重奏曲が非常に充実した時代を迎えます。
フランスからはやや遅れて1890年にドビュッシー、
1903年にラベルが1曲ずつ出しているくらいで少ない。フォーレにいたっては
晩年の1924年まで弦楽四重奏を書いていません。
第2次大戦後の作品は、もう我々が取り上げてもあまり楽しみが得られない
です。クラスターに微分音、楽器をたたいたり電気的な音をかぶせたり。
芸術的な精神としては高くても、素直なアンサンブルを楽しむ喜びからは
かけ離れてしまいます。
前、「カルテットをはじめよう」
次、「さあ、演奏会だ!」