〜 4−1.ポジション移動がわかる! その1〜 

「3ポジション」とかいいますが、この数字は押さえる場所を一意に示してはありません。 3ポジといっても半音分の範囲をさしたり、拡張が加わったりすると 説明しきれないのは否めません。だけど、この言い方は直感的な説明をするのに 便利なので使用します。

A線1番線の4ポジションまで

まずはハ長調をベースに考えましょう。チェロは指ひとつで半音を押さえますので、 シからドまでは半音なので指1つ分。ドからレまでは全音なので指2つ分ですね。
さて、このことを念頭において図を見てください。
図の上段の階名は半音ずつ書いてます。そのまま点線を下にたどって、黒い指板の図に 白丸を打っているところと、最下段の2−4ポジションの位置と指番号を照らし合わせてください。
1ポジションでは1−2−4指でシードーレになります。
2ポジションでは1−拡張−2−4でドーレーミとなります
このようにポジション移動と拡張は一緒に考えましょう。

練習4−1. A線1ポジションから4ポジションまで

ゆっくりと左指の位置を確認しながらひく。ポジション移動での指の置き換え方法と 各ポジションでの音と指の関係を覚える練習。
・ポジションが変わるところでは左手を見て、その指の置き換えが正しくできているかを 確認する。たとえば、 1小節目のドレ(2,4指)と2小節目ドレ(1,2指拡張)は同じ位置にくるように。 さらに、拡張になるのでポジションが移動するときに指の形も、基本型→拡張型に 変えること。
・左親指の位置・動きに注意。ポジションが変わるときに中指の下(4ポジのみ人差し指の下!) に、常について移動すること。親指がついていかないと指の形が崩れて押さえが上手くできなくなる。

練習4−2. A線1ポジションから4ポジションまで

ゆっくりと左指の位置を確認しながらひく。指定しているフィンガリングから 何ポジションかを把握できるようにする。2段目の1-4指と動く音程に注意。

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