〜 2. 右手・ボーイング5 アイデア集メモ 〜 

とりあえずメモで。そのうち写真付きで解説します。
(発音練習、スラー、移弦、スピッカート・サルタート、重音など)

〜 2−5−1.発音のための練習 〜

DownBow

1 弓の根元でしっかりと押さえつける(ガリガリ汚い音がするくらい)
2 横にポーンと開放してあげる
※・弓を上に上げずに横に引き余韻を残す
 ・少しずつ余韻をつくり長く弾き、弓の先端まで弓が持っていけるように

UpBowでの発音を良くする

1 Downと同じように弓先でしっかりと押さえつける。(ガリガリ汚い音がするくらい)
2 横にポーンと開放してあげる
※・弓を上に上げずに横に引き余韻を残す
 ・少しずつ余韻をつくり長く弾き、弓の先端まで弓が持っていけるように
弓先は力をかけにくい。弓の持ち方を再確認!手首が内側に傾斜していること。 親指で下から支え、テコの要領で人さし指の横で圧力を加えるようにして、 先端に力を伝える。

〜 2−5−2. 移弦 〜

ゆっくりした移弦はひじの上げ下げをしっかり。弓だけをすると ボーイングが斜めになったりします。
下から上に移弦するとき(例:G→D)、手が上に上がると同じに少し前に出してあげる 感じになります。上から下の時はその逆です。

間に弦をまたいで飛ぶ移弦

例えばG→Aの移動の場合。DownでGを引いてすぐUpでAの準備をします。 ひじと脇の移動をすばやく。上手くいかないときはこの移動が遅い。

速い移弦のための指の体操

弓を持った指を、伸ばしたり丸めたりして指の関節をしなやかにします。 構えた状態で弓を持ち、持ち方が崩れないように、 親指からすべての指が縮まるようにして上下させます。上にユーフォーキャッチャ のように指を曲げて弓をあげます。
無伴奏1番のプレリュードなど速い移弦とスラーが混ざったときに使えます。

〜 2−5−3. スラー 〜

均等に音を配分します。4つの音をスラーで弾くときは、弓の使う量(長さ)を4等分して どの音も同じように出すようにします。
(始めの音は使う長さを節約して・・・ということは、あまりオススメしない)

〜 2−5−4. 連続するUpUp・・・〜

よくある、Up・UPのボーイング。 2−5−1のUpの発音の項を参考。ゆっくりから練習します。メトロノームを 4分音符60にセット。

・まずは2回から:ひと弓にUpを2つ。
 4分音符で。一回一回弓にしっかり引っ掛けて「発音良く」。はじめは中弓から弓元近くで やったらやりやすいでしょう。 ・次は8分音符で。2個・3個・4個・・・と増やしていく
・少しずつ早い音符で。


〜 2−5−5. スピッカート 〜

発音がはっきりしていることが大事。ふにゃふにゃした音にならないように。
上下の運動はあまり意識しないようにしましょう。弦と弓が離れないような 弾き方から練習するようにします。

『前準備』
指の関節をしなやかに鍛える。
- 指だけで刻めるようにする練習。
・根元近くで構え、左手で右の手首をしっかり固定して動かないようにギブス状態にする。
・指を左右に移動させるだけで音を出す。はじめはうまく動かないので ゆっくりから、徐々に速くする。
※弓が回転しないように、真横に移動しているか注意。

『方法1』
・場所は弓の重心で(バランスをとってつりあうところ。元から17センチくらいのところ)
・まずは押さえつけてトレモロのようにガガガガと弾く。 (圧力をかけっぱなしで音が抜けないようにします)
・しっかり弓が吸い付く感じで、硬い音が出来たら、少しだけ圧力を開放して 弓と弦の反動を利用して飛ばします。

『方法2』
上から落とすように、弦にあてて跳ね返りを体感する方法です。
・Downで、腕を挙げるよにして上から弓を弦に落とす。
腕を弦まわりに回すように動かし、弦に当てた後は上にまた腕をあげる。
・交互にDown−Upを繰り返し、だんだんそのストロークを小さくしていく。

〜応用 移弦を含むスピッカート

例えばハイドンの協奏曲1番の3楽章のように速い移弦を伴う場合、「前準備」で 説明した練習方法において、それを移弦しながら指のトレーニングをすると良いでしょう。

〜 2−5−6. サルタート 〜

・根元で弓を立てる。このとき指3本で弓を持ち、倒して弦に落とす。
・弦の上で、ポポポポ・・・と跳ねるはず。
・3,4,5,6と回数を決めて、Upに返すタイミングを掴む。
・Upまで連続して弾く(例:4回のサルタートなら5個目でUpの音になるように)

〜 2−5−7. 重音 〜

まっすぐにボーイングが出来ていていれば楽ですが・・・ 逆に重音の練習をすることで自分のバランスの悪いところが見えてくるかも。 練習のポイントとして、小さい音で練習したほうがいいでしょう。 (圧力を加えてガーっとひくと弱点が見えづらい)

〜 2−5−8. 3・4重音〜

3つ、4つの和音は2つずつにわけます。まずはDownで練習。 下2本を根元(例えば10cm以内)でひき、すぐ上2本に移ります。 ばらばら・・・と分かれて分散和音にならないように、移弦した後の上2本を長く重音で 弾くように練習してみましょう。じゃ・じゃーーーーーん。

〜 2−5−9. 分散和音〜

まずはDownでC線→A線に移動して返ってくる練習をする。
各弦で弓の角度が90度になるように気をつけましょう。 ひじの高さが変わっていくこと、手がC線では手前に、またA線では前に いくことに注意。2−5−2移弦の練習を参照。
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